公務員になりたい皆さんの中には、公務員の中でもどの職種がいいのか、まだ決めかねている人も多いと思います。
どの職種を選ぶのかはいろいろな観点がありますが、今回は、
・ ペーパードライバー
・ トイレが近くてトイレがない場所への出張は不安
・ お腹が弱くてトイレがない場所への出張は不安
このどれかにあてはまる人のための情報を共有しようと思います。
私が地方公務員から国家公務員へ転職したときの体験談を書きました。
地方公務員(県庁職員)を辞めた理由
新卒で公務員試験を受験し、行政職として県庁に就職しました。県職員は恵まれた職場環境ではありましたが、配属先の希望は全く通らない組織でした。
私は車の運転が大の苦手でしたが、県職員になったからには、そう言ってはいられません。
県庁での仕事には車を運転する必要のない業務もたくさんあるので、そのようなポジションに変えてほしいと定期的な人事面談の際にお願いしてみましたが、その希望は通りませんでした。
採用されて6ヶ月間は公用車の運転をさせないようになっていたので、その半年の間に何とかしなければと、休日には親に助手席に乗ってもらって車の運転の練習を始めました。
しかし、どうも私は車の運転が向いていないらしく、ヒヤッとした経験が多々あり、練習すればするほど車の運転に対する苦手意識がさらに強くなっていきました。
これがもし、歌が苦手で練習したけど自信が持てなかったというような話なら、自分が恥ずかしい思いをするだけで誰にも迷惑をかけません。
しかし、これが車の運転となると、話は全く違います。
運転に向いていない人が無理して運転を続けて事故を起こしたりしたら、自分だけが死ぬだけならまだしも、他人を死なせてしまう可能性すらあるわけです。
そこで、チームリーダーに相談して、車での出張は一人では行かないで、一緒に行く人に運転してもらえることになりました。
しかし、中には私が車の運転ができないことをよく思わない人もいて、「ちゃんと車の運転の練習をしているの?」と一緒に出張に行くたびに聞いてくる人もいました。
県職員に採用されたときは、「多分定年まで県職員を続けるんだろうな」と思っていたのですが、しだいに「この仕事をずっと続けることは難しそうだ。車の運転の必要のない職種への転職も考えなければならないな」という気持ちが強くなっていきました。
県職員を辞めて転職しようと思った理由はもう一つあります。
私はもともとトイレが近く、さらに19歳頃からはよく腹痛や下痢をするようになりました。
県職員は県内各地への出張が頻繁にあり、そのほとんどは公用車で行くことになります。
出張がほとんどない部署もたくさんありますが、そのような部署への異動を希望しても、その希望はほとんど通りません。
コンビニもないような場所への出張も多く、いつでもトイレに行けるわけではありません。出張中にコーヒーを出されても飲むのが不安だったし、出張中の昼食のメニュー選びも苦労しました。
ちなみに、もしお腹が弱い人で、トイレが不安な出張がある場合には、「トメダインコーワフィルム」という下痢止めがおすすめです。これは、水なしで服用可能な下痢止めです。私は外出する時はいつもこれを持っていくようにしています。
また、出張中の食事のメニューについては、油っぽくない温かいものを選び、肉類・カレー・乳製品は避けていました。かけそばや山菜そばをよく選んでいました。
転職先には裁判所事務官を選んだ
転職をすると言っても、私は民間の会社の就職活動はしたことがありませんでした。
そのため、転職先は別の職種の公務員で探してみようと思い、いろいろと調べた結果、私が求める条件に合う職種が見つかりました。
それは、裁判所事務官です。
裁判所事務官は、遠出の出張がほとんどありません。
日常的に庁舎外に出るのは、最寄りの銀行、郵便局、すぐ近くにある検察庁ぐらいです。
本庁の事務局(総務課や会計課)に配属されると、その管内の支部へ年に数回出張がありますが、裁判所は支部も含めて電車と徒歩で行ける街中の便利な場所にありますから、トイレがないような場所に出張に行くことはほぼありません。
裁判所職員採用試験に合格して採用されると、裁判所事務官になります。その後、希望者は内部試験を受けて合格したら1~2年の研修期間を受けて、裁判所書記官になります。
裁判所書記官になると、法廷での立ち会いが必要な担当もありますので、そのような担当になると法廷立ち会い中は気軽にトイレには行けません。
しかし、裁判所書記官になるための内部試験を受けずに、ずっと裁判所事務官のままでいれば、勤務時間中はいつでもトイレに行くことができます。
定期的にある管理職との人事面談で、書記官試験を受験するように催促されることはありますが、過敏性腸症候群で法廷立ち会いに不安があることを話せば、無理強いはされないと思います。
もし裁判所書記官になったとしても、このように健康上の問題がある場合は、法廷立ち会いがない担当にしてもらえるように管理職に相談してみれば、人事異動で配慮してもらえるかもしれません。裁判所書記官の仕事の中には、例えば支払督促担当など、法廷立ち会いがない担当もあるからです。
車の運転については、ごく一部の担当業務によっては、まれに車での出張がある場合もあります。
しかし、裁判所には車の運転を専門にしている職員がいますので、事務職として採用された職員が自分で車を運転する機会はまずありませんから、ペーパードライバーでも全く問題はありません。
このような理由から、トイレが心配かつ車の運転に苦手意識がある私でも問題なくできそうだと思ったのが、裁判所事務官でした。
そうと決まれば、裁判所事務官の採用試験には年齢制限がありますから、のんびりしてはいられません。
早速、県職員をしながら裁判所事務官採用試験のための勉強を始めることにしました。
朝型生活のすすめ!午前5時に起きて勉強した
県職員として働き続けながら、裁判所職員採用試験に向けての勉強が始まりました。
当時の職場は自宅から自転車で約15分の距離でした。
毎日残業がありましたから、自宅に帰るのはだいたい7時~7時30分頃でした。
そこからお風呂に入って夕食を食べるとだいたい午後9時頃になります。
最初は午後9時頃から12時頃まで勉強するプランを立てました。
しかし、毎日疲れていて眠くなってしまい、あまり勉強に集中できませんでした。
また、何かの事情でいつもより遅くなったり、アフターファイブのつきあいがあったりと、計画どおりに進まなくてイライラしたことも多かったです。
そこで、計画を見直しました。
平日の夜は、その日の朝に勉強したことの復習を30分~1時間程度するだけにしたのです。そして毎日遅くとも10時半頃には寝て、朝をいつもより2時間早い午前5時に起きることにしたのです。
最初は起きるのがつらかったのですが、無理してでもその時間に起きるようにしていたら、2週間後には早起きが苦ではなくなりました。
疲労回復に効果がある「補中益気湯」という漢方薬と「コエンザイムQ10」のサプリメントも飲み始めました。
また、記憶力を高めるために、「DHA」と「EPA」のサプリメントも飲んでいました。
朝の静かな時間に勉強すると集中することができて、ほぼ計画どおりに進められるようになりました。このような生活を10ヶ月ほど続けた結果、運良く裁判所事務官採用試験に1回で合格できました。
裁判所職員(裁判所事務官・裁判所書記官)については↓↓↓の記事に詳しく書きましたので、読んでみてくださいね!
コメント